楽天で宿を予約して、Google検索で周るスポットを決める。
デジタルネイティブで現代っ子の私は、何をするにもネット頼み。
だけど、元々適当な性格なのもあって、細部まで決めずに旅行がスタートすることが多いです。
先日、一泊二日で熱海に行きました。
熱海の観光地をバスで周り、数駅先の宿で温泉を楽しむ。
今回もざっくりした行程だけを決めて、東海道線下り列車に乗り込んだのでした。
一日目、遊びまわってから宿にチェックイン。
散々歩き回って疲れており、また強い睡魔に襲われていたのですが、夕食無しのプランだったので、連れと外に出かけることにしました。
小さな焼き鳥屋さんから、なんとも食欲をそそられる香りが漂ってきて、吸い込まれるように入店。
最初はおなかを満たしたのち、早めに宿の部屋に戻って、買っておいた地ビールを楽しむつもりでした。
しかし、そこで素敵な出会いがあり、出会った人たちと会話が進み、お酒も進み。
気付いたら入店から数時間が経過し連れが出来上がっていました。
このとき、私たちの二日目の行程が決定しました。
焼き鳥屋さんでご一緒したご夫婦がやっているケーキ屋さんに、お邪魔することになりました。
目次
かるふーる
山の上の素敵なケーキ屋さん
熱海は坂の多い街です。
というより、街全体が山の中にあります。
そんな山の街・熱海の中でも、特に山の上のほうにある、かるふーるというケーキ屋さん。
お店は崖の上にあり、景色は抜群。運が良ければ雲海が広がるそう。
周りは別荘地でとても自然豊か、そして鳥の美しい声。
人のいい奥さんがやっている、こぢんまりとした素敵なお店です。
かるふーるのベランダからの景色。お天気に恵まれませんでしたが、雲海らしきものが見えました。
おいしいコーヒーと、柔らかいシフォン
お昼前にお店に入店。
まずはおいしいコーヒーを。
かるふーるのコーヒー。スプーンがかわいい。
コーヒーは、品種・ひき方にこだわったものだそう。
私はコーヒーについてあまり詳しくはないですが、嫌な酸味がなくすっきりとした苦さで、とてもおいしかったです。
食後にもいただいたのですが、冷めてしまってもおいしいままのコーヒーでした。
コーヒーと一緒にいただいたのが、抹茶のシフォンケーキ。
かるふーるの抹茶シフォン。
ちゃんと茶葉とリキュールを使っているそうで、着色していないにもかかわらず、この鮮やかなグリーン。
自然な色だから、光に当てると茶色く変色してしまうそう。
そのため、お客さんに出すまでは光にあてないようにしているそうです。
奥さんに「触ってみて」と言われたので、人差し指でつついてみました。
するとシフォンは指に逆らうことなく、柔らかく「すぅ」っとへこんでいきました。
そして指を離すと、たちまち元の形に戻ったのです。
それを見ただけで、ほっぺたのの筋肉が緩んでしまうほどの期待値の高さ。
食べる前からほっぺた落としてどうする。笑
よくある抹茶のお菓子の味を想像していたのですが、一口入れただけでなんかが違うと感じました。
すごく香りがよかったのです。
そして味。濃厚なのにくどくない、絶妙さでした。
案の定、ほっぺたが落ちました。
ボリューム満点、愛情のこもったお昼ごはん
ケーキとコーヒーをいただいてから、ランチも食べました。
私はカルボナーラ、連れはスペアリブ入りカレー。
注文して最初に出てくるのが、サラダです。
これが大変ボリューミーで、そして大変おいしかったです。
セロリ、サトイモ、トマトなどたくさんの品目をおいしくとることができました。
メーンのカルボナーラは、本当に濃厚でした。
ケーキに使っている生クリームと同じものを使い、卵は卵黄だけ。
大きく切られたベーコン。
本当においしかった。
ケーキとサラダでおなかが膨れてしまって、完食することができずに申し訳なかったのですが、今まで食べたカルボナーラとは一線を画したおいしさのカルボナーラでした。
ほんとに濃厚でした。
連れが頼んだカレーも、辛さが苦手な人でも食べられる、不思議な辛さのカレーでした。
スペアリブがとても柔らかくおいしかったです。
野菜がルーに溶け込んでいて、深みのある味でした。
お話によると、どのメニューもボリュームのあるものばかりだそう。
食べきれないときは、入れ物に入れて持ち帰ることもできます。
味がおいしいのはもちろんなのですが、どのメニューにも人に喜んでもらいたいという愛情がこもっていて、その愛情が一番おいしかったです。
今度はもっと、おなかをすかせていかなければ。
アナログな出会いも素敵
こんな素敵なランチを、素敵なお店で、奥さんやほかのお客さんと楽しい会話をしながら過ごすことができました。
普通の観光旅行で終わるはずが、いい記念になりました。
ネットの情報からではなく、地元の焼き鳥屋さんで知り合ったご縁からこのような素敵な思い出ができました。
デジタルな時代だからこそ、アナログな出会いが胸に残るのですね。
また、熱海に行ったらおじゃまします。
about かるふーる
住所: 〒413-0102 静岡県熱海市下多賀１７０２−１２１３
電話: 0557-67-6060
最寄: 伊東線網代駅（JR東日本）
