こんにちは。以前の記事で 7つの習慣 導入部の解説 をしました。
今回はいよいよ、最初の習慣である第一の習慣についてご紹介したいと思います。
第一の習慣は考え方についてが中心です。
この習慣を身に着けると、以降の習慣がより血肉となることが実感できます。
目次
第一の習慣 -主体性-
ものの見方、「パラダイム」を理解し、正しいめがねをかける
人間にあって、動物には無い能力とは一体何でしょうか。
それは、「自覚」です。
自分の考えそのものについて考える能力です。
自覚を持つことで、変えたいという習慣を変えていくことができます。
人は皆、パラダイムに支配されがちです。
「あなたはいつも遅刻する」
「音楽の才能があるね」
「私の弟は接客が天職だと思う」
「美人は皆、性格が悪いに決まっている」
「不細工ほど性格の悪い生き物はいないよ」
いい印象、悪い印象、パラダイムとは様々です。
このパラダイムを決定づける要因は3つあると言います。
遺伝的決定論・・・人間はDNAに支配されているという考え(親戚中みんな太っているから私も太っていて、痩せられない等)。
心理学的決定論・・・幼い頃の育てられ方や周りの環境が、人間を決定づけるという考え(あの子は小さい頃甘やかされて育っていたから、ああいうワガママいう人なんだよ等)。
環境的決定論・・・自分を取り巻く環境の中の何かが、今の自分の状況を作り上げているという考え(彼氏がちっとも相手してくれないから、私はなんにも楽しくない等)。
これは、ある要因を受けて、決められた反応を返すという点でパブロフの犬と変わりありません。
ですが、私達は人間です。
避けられない様々な要因はありますが、それに対してどう反応をするかは自分で決められます。
自分の反応を自分で選択し、その選択に自信と責任をもつことを「主体的」と言います。
反対に、パブロフの犬のような、刺激に対してその刺激に対応する反応を返すことを「反応的」と言います。
主体的であることは、自由であること
もし仮に、あなたの身体に障害があり、思うように動くことができないとしましょう。
その状態は「体が不自由」と言いますね。
しかし、体がいくら不自由で、誰かに補助してもらわなければ生存すら許されない状態だとしても、精神まで誰かに依存する必要はありません。
主体的でいることで、誰よりも自由に思考することはたやすいことです。
どんな境遇に身をおいていたとしても、その賢明さで多くの人に影響を与えることができるのです。
刺激を受けて、それに対してどう反応をするか、自分で決めることができる
主体的でいることは、人生の責任を引き受けることでもあります。
主体的な人は、自分の価値観に基づいて行動します。
反応的な人は、その時の気分、状況、条件付け、天気等によって判断を左右されます。
主体的な人が、想像力を駆使して、より良い状況や状態を求めたり、良からぬ結果を避けようとすることができるのに対し、反応的な人はそのような力を発揮することがないので、非常にリスキーな生き方であると言えます。
主体的な人は、自分の身に何が起こるか、起こったかではなく、それに対してどう反応するかについて選択します。
そうすることで人格を形成し、辛い出来事があっても内的な力をつけていくことで対応することができるのです。
逆に反応的な人は、誰に何をされたか、何が自分の身に起きたかが重要です。
自分の気分は他人が決める。自分でどうにかすることは出来ない。
それってちっとも自由じゃありませんよね。
人に作用したいなら、作用されない人になること。
人の考えや行動に影響を受けることがあっても、最後に決定を下すには自分です。
主体的な人は、他人に作用されないことで、他人に影響を与えることができるようになるのです。
世界を変えたければ、まず自分を変える
ところで、世界を変えることはとても困難です。
日本を変えることも困難です。
友人や親さえ、変えることは困難です。
困難というだけで不可能とは言っていませんが、今すぐ何かを変えてみろと言われて実行できる人はいないのではないでしょうか。
しかし、自分を変えることは容易です。
自分の手の届く範囲のものを変えることも容易です。
例えば禁煙や、ネガティブ思考をやめることや、散らかっている玄関を綺麗にし保つことなどは、気に入らない友人の性格を変えることと比べたらすぐにでも達成できます。
自分で変えたいと思っても変えることのできない、世界や親の思考なんかは「関心の輪」という領域にあります。
対して、自分が変えることのできるものがある領域を「影響の輪」と言います。
原則に則って自分を変え、自分の影響できるものを変え、影響の輪を少しづつ広げていくと、感銘を受けた友人や恋人があなたの言葉に耳を傾けてくれるようになるかもしれません。
少しづつ影響の輪を広げていけば、やがて世界を変えるに至るかもしれません。
自分を変えることなく、いきなり世界を変えることはきっと叶わないでしょう。
それよりも、影響の輪を広げることが、あなたをとりまくものを変える力になります。
主体的な人は、影響の輪にエネルギーを注ぐことで、思い描いた成功をに近づくことができるのです。
第一の習慣 まとめ
いかがでしたでしょうか。
7つの習慣の第一の習慣は、自分で決められることは決め、その決定に責任を持つという習慣でした。
いやな事をされて怒るか、「あんなつまらないもののために自分の気持ちを台無しにするのはやめよう」と考えるかはあなた次第。
また、過去や他人などの変えられないものについて考えている暇があったら、自分や未来など変えられるものを変えていくことのほうがずっと今よりいい結果を生み出すことができます。
自分のことを自分でコントロールすることができれば、それは真に自由な状態であると言えるでしょう。
あなたも自由への一歩を踏み出してみませんか。